ソフト化学的手法を用いた結晶構造制御に関する研究
武井貴弘 教授 | 齋藤典生 助教 |
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従来の混合・焼成といったプロセスに加え,ソフト化学的手法や水熱合成法等を用いて結晶構造を制御し,新規無機化合物の創製と新機能の発現,特に多孔体の特異吸着特性に関する研究を行っている。
現在の主な研究テーマ
1. 層状化合物のソフト化学特性に関する研究
層状リン酸塩、粘土化合物や窒化物について、イオン交換、インターカレーション等のトポタクティックな反応を利用して、その構造や特性を制御した新しい無機化合物を合成する。
2. 水熱条件下での新規無機化合物の合成に関する研究
比較的低温での水熱反応を用いて、出発物質の持つ構造や特異な原子価を残して新しい化合物を合成し、また無機および有機成分を構成要素とする化合物を合成する。
3. 無機-有機複合多孔体に関する研究
有機分子のミセル液晶を利用して、特殊形状の細孔を持つ無機質多孔体が合成できる。この無機質多孔体の化学修飾により、無機-有機複合化して吸着特性の向上を目指す。
水熱条件下で合成した新規層状リン酸ジルコニウム
ヘキサゴナル型メソポーラスシリカの透過電子顕微鏡像