研究活動

光機能性無機化合物の探査と結晶構造解析

米﨑功記 准教授
米﨑功記 准教授
研究者総覧 | 研究室HP

蛍光体等に代表される光機能性材料の特性は結晶構造やその対称性を強く反映する。本研究室では既報の光機能性材料の光学特性に関連する構造的特徴を精査し、同機能を有する新規無機化合物のデザインや合成に関する研究を行っている。

現在の主な研究テーマ

1. 遷移金属イオン賦活無機蛍光体の探査

蛍光体の多くは発光性の遷移金属イオンを透明な材料に添加することで合成されている。様々な無機化合物に同イオン添加による蛍光特製の付与を試み光学特性評価を行う。

2. 無機蛍光体の結晶構造解析

遷移金属イオンの添加により付与された蛍光特性はホスト相の結晶構造に依存する。種々の分光法を用いた構造解析を通じて、新規材料の蛍光特性を評価する。

3. 光機能性結晶化ガラスの作製と評価

結晶のもつ高機能性と非晶質材料の成形性、加工性を併せもつ材料のひとつに結晶化ガラスが挙げられる。光機能性を有する結晶を内包する様々な結晶化ガラスを作製し、新たな光デバイスの開発を行っている

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紫外励起用アルカリ土類珪酸塩の
青色発光の様子

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同化合物の電子顕微鏡像